今回は「カホンについて」
まぁ最近可愛いカホンを見たからなんですけどね。。。
カホン。ここ10年ほどでかなりメジャーになってきている打楽器ですね。その他にも最近はローランドが電子音がなるカホンを作ったりとデジタル系のカホンも出たりしてます。
僕が見たカホンは信州産らしいんですけど。岡谷市のカホンメーカー”Chaany”(チャーニー)というところのカホンです。カホンの中に何故か模型が入ってるんです。写真のがそうです。
どうやら通常のカホンの中に可愛い模型を入れているだけらしいのですが、それを楽器屋で見て欲しくなってしまったのでカホンのことについて書こうと思います。
実は以前カホンを自作してみたことがあります。
意外にもカホンは自作できる楽器としても有名です。
構造もかなり楽ですし、電気も使わないので必ず音はなります。
ただ、上手く作らないと響きが悪く木の箱を叩いているのと変わらなくなってしまいます。
構造としては厚み5mm程度のシナベニアの箱を作り、打面だけ響く材に換え、打面に当たるようにスナッピーを切ったものを配置します。スナッピーはドラムのスネアの裏についている細かなチェーンが何本も付いているような部品です。
実際に慣れると半日で作れます。材料費も全部で4000円くらいでしょうか。
ただ、打面の材は通常のホームセンターで入手するのはきついのでネットで買います。カホン用の打面だけ1500円くらいで売っているところがあります。僕はゼブラウッドという材にしました。ネットで調べると何人もの方が自作仕方をUPしてくれています。
昔は「カホーン」と呼んでた気がするんですけど最近は「カホン」と呼ばれるようになっています。
カホンは写真の通り四角く中が空洞になっている打楽器です。これに座ってかがむようにして両手でボディを叩きます。真ん中付近だと低音が縁を叩くと高音が出る仕様になっています。
カホン(cajon)はスペイン語でタンスとか引き出しなどの意味だそうです。
ペルー発祥の打楽器で、座って叩くということや、誰でも入りやすく、値段も手ごろ、場所をとらず、カスタマイズもできることからだんだんと人気がでてきました。
ギターとの相性も良いためアコースティック系に効果を発揮します。
足で踏むペダルもあり、ドラムにかなり近いことも出来ますのでカフェなどを中心に活動するバンドでの使用頻度がとても高いです。
ライブハウスはともかくとして通常のレストランやカフェだとドラムは場所もとるし、音も大きいので基本的にはNGです。そこでカホンの出番です。場所も取りませんし、音も他の楽器とそれほど変わりません。パーカッションの一種なのでライブが出来るカフェであればほとんどの場所で使えます。
カホンは元々ペルーの黒人音楽であるムシカ・アフロペルアーナで使われていました。
ムシカ=musica=music=音楽ですね。
アフロ=アフリカという意味のラテン語
ペルアーナ=ペルーの
なので
ムシカ・アフロペルアーナ=ペルーのアフリカ人の音楽
ってとこでしょうか。
ペルーの黒人音楽は19世紀末の戦争や黒人の人口減少などで段々と衰退していました。
それを20世紀に入って復興させようという運動が始まり、1949年にファステホ(FESTEJO)という音楽を復活させます。
1970年代にフラメンコギターの至宝「パコデルシア」がカイトロ・ソトからカホンをプレゼントされそれ以降フラメンコにも取り入れられるようになった。
パコデルシアはフラメンコギターの神様です。ガットギター(クラシックギター)に確かに合いそうですね。
そういえばペルーといえば昔スペイン領でしたから、スペインのフラメンコと相性が良くて当然かもしれませんね。
カホンは楽器屋なら大抵いろんな種類が置いてあるのでみたい一度叩いてみて下さい。
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